定期検診にいかれていますか?
- 2022年7月24日
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皆さんは歯医者さんに定期検診にいかれているでしょうか?
まずは海外と日本の歯の予防に対する意識の違いからお話しましょう。
スウェーデンは予防歯科の最先端の国と言われ、日本よりも虫歯や歯周病になる人の割合が少ないことは何度か耳にした事があるかと思います。
現在、虫歯になる人の割合は全体の半分以下、歯周病になる人も4分の1となり入れ歯を使用している人も少ないです。
そんなスウェーデンですが、30年前は日本以上の虫歯大国でした。
そのためこの状況を改善すべく国を挙げ改善に努めた結果、現在では予防歯科の先進国と言われるまでになりました。
そんなスウェーデン、通常の歯みがきに加えてさまざまな歯みがきグッズを使用しプラークコントロールをしています。
例えば、歯ブラシは毛先が立ってきたものは交換するようにしており、寝る前と食後には10〜15分の歯みがきをする。
また子どもの頃から歯磨き粉には再生灰化を促すフッ素入りの製品を使用し、日頃から適切な道具を使い、ケアを習慣づけています。
ですが、セルフケアに重点を置いても、限界はあります。そこで歯科医院での定期検診・クリーニングが重要になります。
定期検診を受けることで、自宅でのケアが足りていないところや、虫歯・歯周病の早期発見に繋がります。
スウェーデンでは定期検診の受診率も高く子どもではほぼ100%、大人でも80%ほどになります。
保険制度の違いはあれど、日本と比べてみると一目瞭然です。こうした予防歯科への意識は必ず結果に繋がります。
「痛くないから歯医者へは行かない」「痛くなったら行く」そう思われている方がほとんどだと思います、わたし自身歯科医師になっていなければそうなっていると思います。
ですが、たくさんの患者さんを治療していて、「痛いから行く」、のではなく日頃からのケアと定期的な検診がとても大切だと痛感しています。
むし歯も、歯周病もほとんどのケースで初期段階では痛みなどの症状は出ません。痛みを感じたときは大抵手遅れで、大きな治療をしなければならないことが多いです。
また、一度虫歯治療をすれば歯はずっと持つと思っていませんか?残念ながら何度でも虫歯になります。
治療をした歯は人口材料を詰めているので、天然の歯よりも脆くなっており、再発リスクが高いです。何度も再治療をしているとだんだん歯は薄くなってきて、最後には抜歯となる運命をたどります。
一度虫歯や歯周病になると、何度も治療に通わないといけないので大切な時間の無駄になる、お金もかかる、痛い思いもしないといけないかもしれない、保険だと銀歯になるかもしれない。
重度の歯周病になってしまった方は月に1度のメインテナンスに一生来てもらわないといけないことも多いです。
とにかく歯が悪い人は様々な面で損をしてしまいます。
毎日お仕事で忙しいと思います、休みの日はゴロゴロしたいと思います。
ですが、3ヶ月~半年に1度くらいは歯医者さんに少しだけ時間をください。